たまに役に立つこと

小学時代から高校時代まで習字を習っていました。

本当は習字には全く興味がなかったのですが、お気に入りの男の子がいたので親に頼み込んで始めたのがきっかけです。
おかげで中学高校時代は運動会などのカジュアルな表彰状をよく書かされました。
これは意外と難しくて、文字数を計算して行を作って鉛筆で線引きし、書いた文字を自分の手で汚さないために一番左の行から書き始め順に右へと進めるのです。のちに「表彰状の書き方」という本を見つけ、自分の考えたやり方が書いてあったのでとても嬉しかった記憶があります。
大学時代は料理屋さんの看板書きや箸袋などの小物に入れる店名を書くアルバイト、社会人になってからは贈答品の将棋盤の蓋の裏に「贈呈 〇〇〇〇様」と書かされたりもしました。
最も驚いたのは、ある社長さんの年賀状のあて名書き依頼です。
数百枚ある社用のものなので、住所、会社名、部署、名前と一枚に書く文字が多く、期限も決まっているので少々プレッシャーがありました。しかし、名簿を渡されているという信用を嬉しく思いました。
この仕事は知人が紹介して下さったアルバイトで、毎年出す私の年賀状(裏表とも筆ペンの手書き)を見て思い付いたそうです。当時働きながら指圧専門学校へ通っていた私には経済的にとてもありがたかったです。
今日も早朝メールで「祝儀袋の表書きを書いて3枚送ってくれ」という知人からの依頼があり、吹き出してしまいました。
喜んで書きますけど私が書いていいの?そういうのって気持ちが大切なのでは?(笑)