帰省も旅の一つ


今回の帰省では色々思うことがありました。
墓参の帰り、足の遅い父と新幹線ホームの自由席車両に向かっている時、途中から明らかに歩く速度を遅くして我々に順番を譲った女性がいらっしゃいました。
誰でも我先に並びたいところ、若いのにさりげなくそういうことをされるなんて素敵な方だなあと思いました。
また、東京に向かう新幹線では、若いカップルさんが横並びになるよう席を代わる提案をしたら大喜び。
私が先に下車しましたが、嬉しそうな二人に何度もお礼を言われ、照れくさいながらも幸せな気持ちになりました。
「何となく楽しい帰省だったなあ」と思い返してみたら、父もご機嫌でしたし、駅や売店でも笑顔や笑いある出会いが多く、本来の私が好きな旅を楽しんだ気がします。
関西方面の人は関東に比べると知らない人に話しかける率が高い、と聞いたことがありますが、今回はまさにそれを楽しんだ感じ。
目を閉じると名前も知らない人の笑顔がまぶたに浮かび、今でも心が温かくなります。
帰省の際いつも会うはずの同級生たちに全く連絡をとらず、会わずじまいの珍しいパターンでしたが、両親との濃い時間を味わうことができて、これはこれで良かったかなと思いました。