無謀ソロツーリング42-1992年

Edmontonのピーター宅でバスタブに浸かる。
お隣さんも呼んで5人でキャンプファイヤしながらおしゃべり。
0時、眠くなった私が案内されたのは、ただ絨毯が敷いてあるだけの普通の部屋。
なんと、布団もベッドもカウチもない!
彼らは「日本人は床に寝る」という知識だけがあり、布団などは考えていなかった。
意地悪ではないことは分かっていたので、絨毯の上に寝袋を出しマットを枕に寝た。
10時まで眠りこけ、バージニアのトースト、目玉焼き、コーヒーの朝食を頂く。
なんと彼らは夜通ししゃべって2時間しか眠らなかったという。
翌日もタイヤ屋さんに付き合ってくれ、お昼までご馳走になって別れた。
とても男気のある、面倒見の良いご夫婦だった。
数年後、ピーターが交通事故で重傷だというバージニアからの手紙を受け取った。
そして恩返しもしないうち引っ越して連絡が途絶えた。
以来、彼らの代わりに出会う縁ある方々に少しずつお返しするようにしている。