無謀ソロツリーング55-1992年

観光ヘリの舞うGrand Canyonを下った。
昨日、一昨日よりも暑い。
道はほとんど真っすぐ、温かい風だったのが今日は暑い風が吹く。
バイクで風を切っているのに汗が流れる。
トレーナーを脱いで荷物に結ぶ。
次のGSではジャンパーのファスナーを開けてボタンだけ、グローブも外す。
Needlesと Ludlow間99,9mileを120~150㎞で飛ばしたため、80mileでリザーブ、約20mileの砂漠を75㎞に落とし冷や汗で走行。
最悪の場合、ストーブとストーブ用のガスタンクを使い、それでもだめなら他の車両を止めようと算段していた。
NevadaからCaliforniaに入るのは砂漠で初めての河を渡る橋の上だ。
橋の中ほどでCalifornia Areaという表示、目を疑っていると向こう岸に「Welcome to California」とある。
「Californiaだ~っ!」叫ぶ後半は涙声でかすれていた。