「猫」だけで冬の季語にしたい

出勤前はいつも私について回るお福。
料理中でも神棚参拝中でもトイレでもついて行く、ついて行く。
隙あらば、アイコンタクトしてジャンプ、抱っこさせられます。
チュウチュウ音を立てて後ろ足の肉球を指しゃぶりしながら恍惚の表情。
先日、絨毯に座って本を読んでいたら、ふいに足の裏に冷たいものが。
振り返ると、お福が後ろ足の肉球を私に押し付けて寝そべっていました。
よく自分の身体の一部をくっつけたがるのですが、足の裏同士というのは初めて。
思わず吹き出しつつも愛おしく思いました。
涼しく、寒くなってくると触れ合う機会が増える猫。
「そういう季節になったんやねえ」
膝にエミを乗せた主人が呟きました。