TS3W0857
指圧の道に私が入るキッカケはひょんなことでした。
大学は親元を離れる口実のため行きました。
社会人にはなりましたが、親を喜ばすため、貯金をするためであり、仕事に何の志もありませんでした。
あとは幸か不幸かひたすら自分のため、長く自由に生きることができました。
ネパールに行ったとき、ある鍼灸師さんに出会い、これは一生自由に旅行ができるイイ仕事だ!と思いました。
最初の頃は、右足が痛い方なのに左足を必死に指圧してたり、お名前を間違えて連呼していたり、数えきれないほどの失敗をしました。
そのうち「あっ、肩が軽い!」「おー頭痛がない!」「勧められて医者に行って良かった」と、言っていただけるようになり、
喜んで頂いては調子に乗り、上手くできなくては落ち込んだり、忙しい日々を重ねるうちにあっという間に年月が経ちました。
おかげさまで、指圧のあまりの奥深さに飽きることなく、今日まで続けることができています。
いつの間にか、人の役に立つために生きる、という志ができたように思います。
「自分の作品に満足したら成長しなくなる」と書道の先生が言っていましたが、
できることなら一生、指圧を続けて死ぬまで成長したいです。