ツバメの巣

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近所にツバメの巣がいくつかあります。
親ツバメが餌を持ってくると子ツバメたちがいっせいに口を開けて鳴き始めるのがかわいくて、たまに立ち止まって見ています。
先日あんのんから帰りに一つの巣の前を通ったら、足元に新聞紙を敷いた木箱が置いてありました。
「ああ、ツバメの糞が落ちるから受け止めているんだな」と思いつつのぞきこむと、なんとゴミに混じってツバメの雛たちが4~5羽いるではありませんか!見上げると、あったはずの巣がほとんどなくなっています。
どうやら巣が雛たちと共に崩れて落ちてしまったようでした。かわいそうに死んでしまったか、とよく見るとかすかに動きます。鳴きまねをしてみたら「ピー」と小さな声で返事をしてくれました。
「まだ生きてる!なんとかしなくちゃ!!」誰かに助けを求めたかったのですが、そこに現れたのは小学生の男の子二人。子供じゃどうしようもない、と思いつつも話をしたら熱心に心配してくれて、近所の動物好きな方に声をかけてくれたので私が事情を説明しました。
大人が来てくれた、という安心感で買ったばかりの生肉を持っていた私はいったん帰宅し、夕飯の鍋に火をつけたところで急に心配になりました。
携帯で「野鳥の雛の育て方」をネット検索したら、2時間おきに餌をやらなくてはならない、救命率が低い、よほどの覚悟が必要、などなど猫が二匹いる我が家では厳しい内容に考え込んでしまいました。あきらめきれずに「ツバメの雛の育て方」か何かで検索するうちに落巣の場合は簡易巣を取り付けてあげると親鳥が育児を続けることができるとの記述を発見。これだ!と思ったのですが、肝心の「簡易巣の作り方」がPC用なのか私の携帯で見ることができません。あの小学生たちなら見ることができるかもしれない、と思い鍋をほったらかして雛たちのもとへ走りました。はたしてそこには誰もいなくなっており、木箱があるのみ。
「だめじゃん!野良猫やカラスが来たらやられちゃう~」とあわてて近寄ると中はからっぽ。「え~死んじゃったの?」と打ちひしがれ、上を見るとプラスティック容器を半分にカットした簡易巣が元の場所にガムテープで張り付けてありました。
「おおっ!これが簡易巣?」下から雛たちは見えませんでしたが、私がそこにいると親鳥が巣に近づくことができないので離れることにしました。雛たちがどのくらいの時間放置されていたのかわからないけど、親鳥が来てくれれば助かるかもしれない。でも元気なかったからなあ、死んじゃうかなあ、などと思いつつ帰宅。
翌朝、恐る恐る見に行くと、簡易巣も巣箱もない!「ああダメだったか・・・」と落胆していたら数メートル先に簡易巣と木箱が移動しているのを発見。しかも元気に口を開けてピーピー鳴いている雛たちの姿まで見ることができました。良かった・・・結局私は何にも出来ずウロウロしただけなのですが、ツバメの落巣には簡易巣をつければ良いということを勉強しました。