森下でのエミ(2)

110715_1919
自ら出かけておきながら森下のマンション内では何度も迷子になっていたエミです。
不思議なことに3階の自宅から1階にだけは降りたことがありませんが、一度だけ、落っこちたことはあります。
多分、くつろいでいた手すりからバランスをくずして、1階の倉庫の屋根(プラスチック製)にワンバウンドして道に落ちたのだと思います。
物音に気づいて私が下をのぞくとエミが道路の端をかけあしで去って行くのが見えました。
あわてて下に降りて後を追いましたが見つかりません。
眠っていたはずの主人も出てきたので二人で一緒に探しました。
小雨の降る休日の朝でした。
30分くらい名前を呼びながら歩き回り「こんな形でさようならかあ・・・」と、ややあきらめ感が湧き始めたころ、近所のお宅の草むらにじっと座っているエミを主人が発見しました。
「エミ!」名前を呼んでも、エサを差し出しても全く動きません。
しかたなく主人が草むらに分け入りエミを抱きかかえて確保。
「ニャー!」(抱っこはイヤ!)
「ニャーじゃないっ」
マンションの3階まで階段を上がったとたん、「自分で帰れるわよっ」とばかりに主人の胸をけって飛び降り、そそくさと部屋に入ったエミでした。
今はもう全くお出かけはナシになりましたが、街角で猫を探す貼り紙を見かけるたびにこの思い出がよみがえります。