苦労は決して無駄ではない

emi143
今朝テレビで興味深い番組をやっていました。
ある現役女子大生の方は中学か高校時代にご両親が離婚されて母親側に引き取られました。
裕福ではないので高卒で働こうにも工場職か介護職しかなく、「貧困スパイラルから脱するためにどうしても大学へ行きたい」と月8万の奨学金を受けながら夜間労働のバイトで生活していました。
週6でも10万だか12万くらいの手取りで睡眠不足と疲労で体調崩し、一年生でとれた単位が10個。卒業が見込めないとのことで奨学金を打ち切られました。
そこで別の所から300万を一括で借りて学費にあて、アルバイトしながら勉強もしっかりできるようになりました。今のアルバイトは週二回のキャバクラだそうです。時給は3000円以上、しかも暇な時間はスマホで書籍を読んで勉強できるというありがたい環境。
ここでお水の世界にハマったりや愛人などになって本来の目標を見失う方もいらっしゃるのでしょうが、この方は「できればキャバクラは辞めたい」と言います。普通なら今までのアルバイトはバカバカしくなって戻れないほどの違いですが、本当は時給1000円とかのアルバイトをしたいと言っていました。
現在キャバクラに人材派遣をしている会社によると、全体の三割が学生なのだとか。奨学金を受けてもそれは借金、卒業して就職後は返済しなくてはなりませんが現在の就職難、不景気の給料ではそれがなかなか難しく自己破産に至る方もあるようです。理由までは見ていないのでわかりませんが、その予防のためもあってきちんと就職が決まるまではキャバクラをキープしているのでしょうか?
私は大学までは親のスネをかじりましたが、指圧専門学校は奨学金に助けてもらって卒業しました。
すでに全額返済しましたし、彼女ほどの苦労はしなかったので大変心を揺さぶられました。(私はなんと恵まれて生きてきたのでしょう)
しかし、見方を変えれば「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と言います。考え方のしっかりされているお嬢さんですから、この経験を生かしてきっと将来は素晴らしい方になるだろうな、と感じました。何もできないけれども、心から応援したい!と思いました。