結婚指輪の思い出

shiki
主人と結婚したのは7年ほど前のことです。
すでにイイ歳でしたので「結婚式も披露宴も指輪もいらない」と言ったのですが、主人は「指輪くらいは買おう」と気を遣ってくれました。
最初に「いらない」と言ったくせにイザ結婚指輪を選ぶとなったらこれが意外と大変でした。
値段の問題もありますが特に知識もありませんし、これがイイ!というほどの指輪がなかなか見つかりません。
何件かジュエリーショップを一緒に見て回り、やっと銀座松屋近くのお店の商品で決まりました。
サイズ調整ができたら連絡をいただき、私がお店へ受け取りに行くことになっていました。
その連絡を楽しみに待っていたある朝、いつものように朝食の支度のため私は眠い目をこすりながら台所へ。
冷蔵庫のドアを閉めたとき、ふと違和感を感じて左手を見ると私の薬指にその指輪がはまっているではありませんか!!
「ぎゃはははは~!」大笑い、朝から大爆笑です。
主人を見ると布団の中でうつ伏せになって眠っており、その左手の薬指にも指輪が光っていました。どうやら自分で付けて眠ったようです。
その姿を見たとき、散歩に出かけるワンちゃんが自分のリードをくわえて持ってくる情景が浮かんでしまい、笑いが止まらなくなってしまったのでした。
この話を他人にすると、感動的するところでしょ?!とか、なぜ笑うんだ?と言われますが、いかにもサプライズが好きな主人らしくて思い出すと今でも笑ってしまうのです。
もちろんこの指輪は今もしていますし、たまに眺めてはこれにして良かったなあと思っています。
主人も指輪も縁ある限り大切にしたいです。